
こんにちは、よひらです。
●読んだ本 『恋と日本文学と本居宣長、女の救われ』
●著者 丸谷才一
●出版社 講談社 (講談社文芸文庫)
●発行日 2013年
*以下の文章にはネタバレを含みます。あらかじめご了承の程をお願いいたします。
この本は文庫本で本文は163ページと非常に薄い本です。おそらく集中したら半日もあれば読めるのではないでしょうか。しかも扱っているのは「恋」です。私は恋愛小説は古今東西世界中にあるものだと思っていましたが、そうじゃなかったんですね。素朴にそんな事実にびっくりしました。
しかも平安時代に書かれた源氏物語が世界最古の小説であり、そのテーマが恋という感情であること、その恋という人間の感情は尊いものだと考える点(感情の揺れ動きを尊ぶ=「もののあわれ」を知り尊ぶこと)が日本文学の独自性であると再発見したのが本居宣長だ、と著者は紐解いてみせてくれます。小論ながら「へえ〜!」の連続でした。
私自身は源氏物語を読んでいません。ただ、二十代の頃に村上春樹の「ノルウェイの森」という恋愛小説を読んだことはあります。「ノルウェイの森」を読んで、なんとなくの淡い感動はありましたが、まさかあの小説も紫式部からつながっていたんだ、、、、と思うとある種の感慨を覚えます。
しかも、源氏物語が仏教思想でいうところの女性成仏で終わっている、と著者は分析し、当時としては新しい考え方である女性成仏(女性救済)という考えをさりげなく紫式部はメッセージとして残していた、、、、と洞察します。「ノルウェイの森」も確か主人公の恋人の死を巡る物語だったことを考えると、いろいろと想像が膨らみます。本当に本はいろんな読み方ができ、読書って面白いなあ、と思います。
そんなことを考えながら、この本を読んで思ったことをつらつら書いてみました。
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